キウス4遺跡・スタンプ形土製品

  キウス4遺跡のスタンプ形土製品

 縄文時代後期を主体として400万点以上の遺物が出土したが、その中には様々な形の小型の土製品がある。

 「スタンプ形土製品」は、縄文時代後期の中頃を中心として、東日本から北日本一帯、特に東北地方の太平洋側と石狩低地帯に多く分布しています。

 キウス4遺跡では類似のものを含めて100点を越える数が出土している。

 大きさは3〜5cm程度のものが多く、柄の部分と版面の部分で構成され、円形、楕円形、十字架、菱形など様々で、その形に応じた文様がつけられています。

 類似した土製品として、版部が傘のようになったキノコ形、柄や版部が膨らんだ分銅形、小型で耳栓に近いものなどがあります

 この土製品は、その形態から名称が付けられたものですが、スタンプとして押したり押されたりした痕跡がはっきりしているものは見つかりません。

 実際どのように使用されたかはよく分かっていませんが、身に着けて御守りとしたり、自分の家族の印としたり、性器ににたものがあることから安産祈願のために持っていた、など祭具として、又は何らかの象徴として用いられたものと考えられます。

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