国宝 こくほう
建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、考古資料、歴史資料など、日本の有形文化財のうち、文部科学大臣が重要として指定したものを重要文化財といい、その中から、とくに価値の高いものが文化審議会の答申にもとづき国宝として指定される。これらは文化財保護法(1950)の規定によるもので、とくに技巧がすぐれ美術的な価値が高く、歴史的にも貴重な国宝は世界文化の見地からえらばれたものである。
古くは1897年(明治30)に古社寺保存法が制定され、国宝が指定された。ついで、1929年(昭和4)の国宝保存法による国宝指定があり、古社寺保存法による国宝は、国宝保存法による国宝に吸収された。このとき、宝物類3705件、建造物845件が国宝に指定されている。
その後、1949年の法隆寺金堂壁画の焼失を機に、翌50年に文化財保護法が制定されると、旧国宝はすべて重要文化財とされ、そのうちとくに重要なものが、あらためて国宝に指定された。この時点の旧国宝は5790件であった。以後、新たに国宝あるいは重要文化財に指定されるものがあり、2003年(平成15)9月現在、美術、工芸関係は1万120件が重要文化財、うち853件が国宝、建造物は2238件が重要文化財、うち211件が国宝に指定されている。重要文化財の合計は1万2358件、その中の国宝の合計は1064件である。
これらの国宝をふくむ重要文化財は、管理や修理のために国の補助をうけられる。ただし各種の制約があり、現状の変更には文化庁長官の許可が必要で、所有者の変更にも届出が義務づけられる。
十日町市 とおかまちし 新潟県南部、信濃川中流域の十日町盆地にある都市。日本有数の豪雪地帯で、絹織物とコシヒカリの産地として知られる。国道117号、JR飯山線が南北につらぬき、国道252号、253号と上越線、信越本線とをむすぶ第三セクターの北越急行ほくほく線が東西にはしる。1954年(昭和29)十日町、中条村、川治村、六箇村(ろっかむら)の1町3村が合併して市制施行。同年に吉田村、55年に下条村(げじょうむら)、62年に水沢村を編入した。面積は212.77km2。人口は4万3256人(2003年)。
絹織物と和装の産地で、振袖や訪問着、紬絣(つむぎがすり)などの高級品を生産している。2月中旬の十日町雪まつりでは、世界最大の雪のステージがつくれ、カーニバル、花火、きものショーなどが多くの観光客をあつめている。また、市南部の当間高原(あてまこうげん)ではリゾート開発がすすむ。東部の山間部では過疎化がいちじるしい。
江戸時代には飯山街道の宿場町、近郷農山村の市場町としての役割をはたした。古くから麻を原料とする縮(ちぢみ)の産地のひとつだったが、江戸後期に絹織物の技術がつたえられ、明治期には京都の西陣、群馬の桐生とならぶ絹織物の産地として発展した。笹山遺跡から出土した火炎土器(深鉢形土器)などの遺物が国宝に指定され、十日町市博物館に展示されている。
国宝(こくほう、日本の文化財保護法によって国が指定した有形文化財(重要文化財)のうち、世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるものであるとして国(文部科学大臣)が指定したものである(文化財保護法27条2項)。建造物・絵画・彫刻・工芸品・書籍・典籍・古文書(こもんじょ)・考古資料・歴史資料などが指定されている。
平成11年4月16日(金)、国の文化財保護審議会より答申がなされ、火焔型土器をはじめとする笹山遺跡出土品が、国宝に指定されました。 |
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笹山遺跡出土品一括928点は、既に平成4年(1992年)、国重要文化財に指定されていますが、今回、国宝に指定された深鉢形土器57点のうち、火焔型土器は14点、王冠型土器は6点です。火焔型・王冠型土器がこれほどまとまって出土した遺跡は、ほかにありません。 |
火焔型土器は、縄文時代中期を代表する土器のひとつであり、新潟県内特に津南町から長岡市にかけての信濃川中流域で数多く発見されています。火焔型土器の名称は、その姿が燃え盛る炎に似ていたことから命名されました。用途については日常的なものではなく、祭などに使われた祭器であるとも考えられています。 |
種 別 |
国宝(考古資料) |
名称・員数 |
新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器 57点 |
附一、土器・土製品類 72点 |
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所在地 |
新潟県十日町市西本町1丁目(十日町市博物館保管) |
所有者 |
十日町市 |
経 過 |
昭和55〜60年 十日町市教育委員会が発掘調査を行った。 |
テーマ:函館 我が故郷,
函館市南茅部地区の宝である国の重要文化財指定の中空土偶 (愛称:茅空(かっくう))
この縄文時代後期に作成されたと推定される中空土偶
が,この度(3月16日開催)の文化審議会にて,国宝に指定する旨,文科相に答申したものである。中空土偶は,5月下旬から6月上旬にて官報告示で正式に国の国宝に決定される。国宝に指定されている縄文遺物では,国内では3件目であり北海道初であります。国宝ってスゴイ!住民の一人として最高に嬉しく誇りに感じております。南茅部地区住民も喜びでいっぱいである。
中空土偶
は,私が3歳の頃に旧南茅部町尾札部著保内の畑で,小板アエさんが農作業中に偶然に発見したものでる。現在は,発見場所一帯は著保内野遺跡とされています。
市生涯学習部文化財課の阿部千春参事のコメントにもありましたが,縄文人が我が地域に残してくれた土産・宝物である。
函館市南かやべ地区にて,縄文の世界を存分に楽しんではいかがでしょうか。
これからの街づくり等,地元への波及・起爆剤として大いに楽しみであるが,地域住民もこのような歴史的資源を今まで以上に意義・熟知をして,今後の活用の方策へと関心を持っていかなければと思っております。
※大船遺跡を中心とした南茅部の数々の遺跡を展示している大船遺跡埋蔵文化財展示室 は,4月1日に開館予定でおります。縄文の里 南茅部への皆様のお越しをお待ちしております。
ちなみに函館市では,この国宝 中空土偶を
6月1日から3日間において,函館市南茅部支所にてお披露目を予定しており,7月から8月にかけて市立函館博物館にて特別展を開催する予定のことです。
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